おうちごはん
おうちごはん2022年5月号


マクロビオティックでは、その時季に採れる旬の食材を食べることで体調を調えます。旬の食材は美味しい上に安いので、たくさんのレパートリーがあると、飽きずに食べられますね。今年の「おうちごはん」は、旬の食材がたくさん食べられて、余すところなく使える献立とレシピをご紹介します。

5月の食材玉ねぎ
旬は一般的に3~5月ですが、産地エリアが広いため、通年美味しいものが食べられます。 茶色い皮の玉ねぎは収穫後時間をおいたものですが、じっくり火を通すと甘みが増します。 新玉ねぎは水分が多く、辛みが少ないので生でも美味しくいただけます。傷みやすいので 冷蔵庫に入れ、早めに使い切るようにしましょう。好きな形に切って梅酢などに漬けておくと サラダなどに便利に使えます。血液サラサラ効果があるアリシン(硫化アリル)は殺菌作用も あるので、生の玉ねぎを過剰摂取すると胃痛や腹痛が起こることがあります。生食は一般的に 一日50gくらい(中玉玉ねぎ1/4個)といわれています。子どもは半量くらいを目安にします。 玉ねぎの皮には抗酸化作用のあるポリフェノールの一種のケルセチンがたっぷり含まれている ので、無農薬のものが手に入ったら、煮出してお茶にしていただくのも良いでしょう。300ccの 水にひとつかみを入れ、10分ほど煮出します。濃く煮出すと苦みが出ます。
茶色の玉ねぎの保存最適温度は0~5℃なので、寒い時期は常温保存、暑い時期は冷蔵保存が お勧めです。常温保存はネットなどに入れて風通しの良いところにつるしておくか、皮付きの まま新聞紙などに包み、籠に入れて保存します。新聞紙が玉ねぎの水分を吸って柔らかくなっ たら、取り替えます。玉ねぎは用途が幅広いので常備しておきたい食材です。
調理:志々目 悦子(ししめ えつこ)
アシスタント、認定インストラクター(第1期生)を経てクッキングスクール リマ講師となる。インストラクターとしてはクッキングスクール リマでの初心者向け講座や、自然食品店での料理教室などを担当し、経験が豊富。